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自殺
自殺

※タブー編では各々が自分で色々考えられるような内容を目指しています。

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今回はかなり超長編で、かなりデリケートなテーマを扱おう…。
それは「自殺」である。
知らないといけない、と思う。
自分は「自殺」などしない、という方もいるだろう。
でもそれがあなたの家族なら?恋人なら?
「自殺」するなとか、偽善を言うつもりはない。
まず知ってほしい。
それを生かすも殺すもあなた次第…。

【私的格言】
無知は罪なり。
疑うことをしないのは怠慢だ。
           by L.C.30

自己責任で見ていただけるなら、クリックされたし↓
■はじめに

 まずこの記事を書くのに参考にさせていただいた書籍を紹介しておく。

 145人の自殺者 彼らはいかにして命を絶ったか?(スーサイド・ラボ著)

 こんな言葉がある。

 あなた、カミソリは痛いわよ。
 川に飛び込めばびしょ濡れだし。
 酸は火傷、薬を飲んだら震えがブルブル。
 銃は違法、ヒモは伸びるし、ガスはクサい。
 どう?生きている方がマシでしょ。
       ドロシー=パーカー "レズメ"

 生きたくても、生きられない人達がいる。
 ささやかな、普通すら、手に入らない人達がいる。
 それを考えると「自殺は高慢だ」と思う。
 しかし必要な死というのもある、とも思う。
 そして人は簡単に死ねると同時に簡単に死ねない、のだと。

■自殺者数

 まず自殺者数だが、日本では数年前に年3万人を超えた。
 そしてその数はさらに増えている。
 一日に約80人が自殺していることになる。
 アメリカでは18分に一人が自殺をしていると言われている。

■未遂と既遂

 「自殺」=「即死(安楽な死)」というのは間違いだ。
 その間違った知識がよりいっそうの悲劇を生む。
 未遂、既遂を含めると年に約30〜60万人も自殺を試みる。
 しかしその内約2万人は確実に障害を負う。
 自殺の未遂率は既遂率の10倍も多い。
 死に至るまで24時間以上かかったケースが全体の約10%に及ぶ。
 人が一人自殺することで、何らかの影響を受ける人が約5人いると言われる。

■自殺者の4つのタイプ

 大まかに自殺者を4つに分けることができる。
 1.克服不可能な現実に直面した分別のある人。
 2.一時の感情に左右されやすい人。
 3.理性をなくした人。
 4.自殺ジェスチャ(覚悟の自殺未遂)を試みる人。

■1.克服不可能な現実に直面した分別のある人

 病気が末期段階に達した人などがこれにあたる。
 ある男性は手術しても治らなければ安楽死をお願いしたい、と話していた。
 何度かの手術を行ったが、自分の意思を伝えられぬほど衰弱した。
 そして病院で数ヶ月の延命処置で生かされ続けた。
 その男性は身体的、精神的にボロボロになって死を迎えた。
 医者は言う。
 「法律さえ許せばいつでも安楽死に応じる」と。
 自殺を決心している人に対して、自殺を容易にする援助を行うと「自殺幇助罪」となる。

■2.一時の感情に左右されやすい人

 半年後であれば絶対に自殺などしない人。
 多くはティーンズ(10台の少年少女)を指す。
 いわゆる「若さゆえの過ち」である。

 自殺に関してタブー視されており、彼ら少年少女はもちろん、
 親や教師もその行為がいかに危険かを知ろうとしない。

 ゲーム、アニメなどが普及している近年は「人生もリセットすればいい」、
 妄想による現実逃避で、「魔法」や「来世」、「転生」などを信じてしまう。

 いじめを苦にいじめた相手へのあてつけで自殺する。
 「死んで復讐する」である。
 よく考えてほしい。
 いじめで他人を死に追いやるまで苦しめるような人間が、
 いじめた相手が自殺したことでショックを受けたり、反省したりするか。
 しないだろうね。
 だからこんなヤツ等のために自分の命を捨てるのはやめなさい。

■3.理性をなくした人

 アルコール依存症、うつ病、精神分裂症など。
 ある男性はシアン化物を飲んで自殺を試みた。
 しかし死ねずに、この後6回の首吊り自殺を試みた。
 しかし死ねずに、この後8回の鉄道自殺を試みた。
 しかし死ねずに、万策尽きて死刑になろうと列車の脱線転覆を企てる。
 しかし未遂で終わり、下された判決が「精神病院送り」だった。
 その時彼はこう叫んだ。
 「ばかな!死刑にしてください!」と。

■4.自殺ジェスチャ(覚悟の自殺未遂)を試みる人

 自殺ジェスチャとは自殺未遂をすることで他人の気を引こうというもの。
 これは死(自殺)の知識が乏しいため、未遂が既遂に変わってしまったり、
 未遂による重度の後遺症を残したりする。
 自殺ジェスチャはやめなさい。
 もっと効果的に別の方法で気を引くことができるのだから。

 典型的な自殺ジェスチャの悲劇。
 ある女性の話である。
 彼女はルームメイトと二人で暮らしていた。
 ある日自殺ジェスチャを考え、睡眠薬を大量に飲んだ。
 ルームメイトが戻ってきて、取り返しのつかなくなる前に、
 きっと病院に運んでくれると信じて。
 しかしその日に限って、ルームメイトは帰ってこなかった…。

■自殺に関する情報をどう扱うか

 こういうことを言う人もいる。
 「性教育などするから、ヤりたがるのだ」
 「自殺の情報を封印すれば自殺は減る」
 正直開いた口が塞がらない。
 3万人以上、未遂はその10倍、と数字上でしかわからず、
 自暴自棄に自殺する人の数が増える一方だ。
 個人的な意見としては私的格言にもある通り、
 「無知は罪なり。疑うことをしないのは怠慢だ。」
 知ることは大切である。
 知ることで自殺しようとしたことを、悔い改めるかもしれない。
 だから、書こうと思う。

■首吊り自殺

 「自殺」と聞いて、多くの方が思い浮かべるのが首吊り自殺だろう。
 苦痛が少なく、速効かつ高い致死率があると言われる。
 これはある自殺未遂者の言葉だ。

 「死ぬこと自体は怖くない」
 「ただ…しくじった時が怖いんだ…」

 恐らく首吊り自殺は「窒息死」だ、と思っていた人が多いだろう。
 まず首を吊ることの効果を書こう。
 自分の体重で頸部を圧迫、頚動脈を塞いで「脳を急性貧血状態」にして死に至る。
 これが首吊り自殺の死因だ。
 懸架(サスペンション)型という。

 首吊り自殺は「中断されなければ」致死率が高い。
 身体の自由が利かない状態でも比較的容易に実行できる。
 以外に知られていないが、首を吊れば足が地面から完全に離れていなくても確実に死は訪れる。
 脳が必要とする血液中の酸素供給を絶ってしまえば約5〜10分だ。
 しかし死の直前に激しい痙攣を起こすので、ここで第三者に見つかる可能性がある。
 第三者に見つかり、「中断された」場合は、「重度の障害」が残る。

 刑務所内で包帯を使って首吊り自殺をした例がある。
 その男性は足を骨折していた。
 彼は解いた包帯をドアの蝶番(ちょうつがい)にかけて首を吊った。
 不完全懸架型という。

 首吊りといえば死刑(絞首刑)がある。
 イギリス法務省が定めた死刑囚の体重とロープの長さに関する公式がある。

 必要な落下長(フィート)=1260 / 体重(ポンド)

 これを適用すると体重70キロなら落下長は2.5メートルとなる。
 日本では長さ7.5メートル、直径2センチのマニラロープが使われている。
 ロープを首にかけた状態で足元の床が割れて、そのまま落下する落下(ドロップダウン)型だ。
 これで頚骨の脱臼により即意識不明になり、苦痛がないという。
 仮に脱臼しなかった場合、絞殺のような状態になるため、かなりの苦痛が数分に及ぶ。
 しばしば間違われるのが、死刑囚は「即死しているわけではない」ということ。

 首吊り死体は醜いと言われる。
 既遂されると容貌の著しい変化がある。
 青紫色に変化した顔面は膨れ上がり、舌が突き出て、眼球も飛び出しそうになる。
 首が二倍程度に伸び、全身の筋肉が弛緩して体内の全ての液体は垂れ流しになる。

 しかし首吊り死体は必ずしも醜いわけではない。
 完全懸架(両足が地面から完全に離れた状態)の60%が青白く穏やかな表情をしているという。

 では前者と後者で何が違うか。
 これは脳へ流れる血液と、脳から戻る血液の循環がどれだけ早く、
 完全にシャットアウトされたか、である。

 完全懸架によって、頸動脈、頸静脈、椎骨静脈が同時に圧迫された場合、
 迅速かつ完全な圧迫は脳へ送る血液(頸動脈)と、
 脳から戻る血液(頸静脈)の循環を同時に遮断することになる。
 すると頸動脈洞が働いて頭部への血流を減らそうとするので遺体は青白くなる。
 ロープの結び目がどの位置にくるかにも影響を受ける。
 圧迫のされかたが変わってくるからである。

 首吊り自殺が未遂に終わると…、先にも書いたように重度の障害が残る。
 主に脳に重度の障害が残り、「自殺する前よりも、よりつらい状況」で生きることになる…。
 さて、どう思っただろうか。

■自絞自殺

 首吊りではなく自分で自分の首を絞めるのが自絞自殺。
 マイナだが事例はそこそこあるようだ。
 ロープを首に巻きつけて、そこに角材のような棒を通す。
 そして自分でその棒を回して圧迫窒息する。
 スリーパホールドなど後ろから腕で首を絞めるようなもの。
 ふざけて友達などにスリーパホールドをしたりするのは「非常に危険」である。
 気を付けていただきたい。

■究極の自殺法、薬物とビニール袋の併用

 これは究極の自殺法と言っても良い。
 死が確実に、かつ眠るように訪れる。
 1991年一冊の本がベストセラーとなった。
 その本は安楽死指南書として名高い「Final Exit(ファイナル・エグジット)」だ。
 日本では1992年02月「安楽死の方法(ファイナル・エグジット)」として翻訳されている。
 小生も持っている(無論、情報を得るため、である)。

 アルコール&睡眠薬&ビニール袋を併用したケース。
 1997年3月米カリフォルニア州で新興宗教団体Heaven's Gate(天国の扉)の教祖を含む信者39名が、
 薬物とビニール袋を使って集団自殺を遂げた。
 ウオッカを飲み、睡眠薬の入ったプリンを食べ、その効果を高めるべくビニール袋をかぶった。

 なぜビニール袋か。
 バルビツール酸頸睡眠薬セコバルビタール、ペントバルビタール、抗不安薬ジアゼパム、
 オピオイド系鎮痛薬プロポキシフェンなどの薬物などは致死量であれば約1〜2時間程度で死に至る。
 極マレに24〜48時間程度かかる場合があり、この間に見つかれば未遂になる。
 無論後遺症のオマケつきで、だ。
 その極マレな状況を回避するのにビニール袋が使われるのである。

 ただしビニール袋のサイズによっては未遂に終わってしまうケースもある。
 睡眠薬で意識を失っても袋が大きくなれば酸欠死するまでに時間がかかる。
 120リットルのゴミ袋であれば、20分以内に中断されれば完全に回復するという。

 陽の当たらない涼しい部屋で、ビニール袋をかぶって若干傾いた状態で死亡している男性が見つかった。
 睡眠薬とアルコールを飲み、ビニール袋が鼻や口にくっつかないようにするため粉塵マスクをつけていた。
 氷嚢を頭と首の付け根に当てて、ビニール袋の口をゴムバンドでとめる。
 昏睡寸前まで酸素が取り込めるように、親指をゴムバンド下に滑り込ませ、
 昏睡したら親指がゴムバンドから抜けて密閉状態になるようにしていた。
 典型的なFinal Exit Suicide(ファイナル・エグジット・スーサイド)である。

■服薬自殺

 服薬自殺はポピュラな手段だが、致死率は「極めて低い」。
 とある警告を紹介しておく。

 もし自殺を考えているなら…。
 アスピリン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどの鎮痛・解熱成分を含む睡眠薬は使わない方がいい。
 注意書きに「痛みを和らげます」って書いてあるだろ?
 だからボクも「痛み」をとってもらおうとしたのさ。
 永遠に、ね。
 コイツ等を一杯飲むと肝臓がヤられる。
 苦しいなんてもんじゃないよ、あれは…。
 忠告する。
 ドラマの自殺シーンだと、睡眠薬を飲んだらすぐに意識不明になっちゃうけど…。
 あれは間違ってるのさ。
 早く眠れるんじゃないよ。
 「深〜い」眠りにつくのさ。
 兎に角、一端クスリを胃に入れちまったら、
 「自分がこれから何をしでかそうとしているのか」を考え直す余裕は30分位しかないよ。

 2008年04月23日に高知県で「硫化水素」自殺、毒ガス騒ぎがあった。
 この硫化水素は気体で空気中濃度が0.1〜0.15%が致死量。
 ちなみに一酸化炭素では空気中濃度0.8〜1.5%で、二酸化炭素は30%となる。

 この「致死量」というのが曲者で、致死量とは「死ねる量」だ。
 しかしこれを鵜呑みにすると…。

 致死量の倍の薬物でも死にきれなかったケースを紹介しよう。
 この男性は自殺指南書の類に紹介されている致死量の倍飲んだ。
 しかし死にきれず七転八倒の末に4階から飛び降りた。
 しかもこの飛び降りも未遂に終わり、重度の後遺症が残っただけだった…。

 致死量の数値の不確かさはやはり試験対象が人間ではないことだ。
 流石に人体実験をするわけにもいかない。
 そして事例不足、個人差などなど。

 服毒や大量服薬に遭遇した時の「救命処置」について書こう。
 ただし素人が判断するのは困難なため、「有識者に任せる」のが良い。
 まず有識者がいないか周りに確認すること、である。

 この救命処置は体内に吸収される前の薬物をいかに早く、
 かつ大量に取り除けるか、にかかっている。
 危険な状態だが患者に意識がある場合、
 催吐剤(イピカック・シロップ)を15〜30ミリリットルを水で溶かしたものを飲ませる。
 15〜30ミリリットルとはテーブルスプーン約1〜2杯程度。
 これで嘔吐しなければ15〜30分後にこれを繰り返す。
 イピカックとは南米のアカネ科植物トコンという低木の根っこ。
 しかしイピカックなどが手元にない場合がほとんどだと思う。
 イピカックがない場合は手洗い用の洗浄液で代用できる。
 洗浄剤30ミリリットルの催吐率は83%程度で、イピカックになると97%となる。
 イピカック服用から約15〜18分程度で嘔吐が始まる。
 30分以上経っても効果なしの確率が10〜11%程度。
 毒性の高い薬物を大量服薬している場合は、
 指を喉に突っ込むなどの機械的手段を取ることも必要。
 ただしクレンザーやウォッシャー液などを飲んでいる場合、
 患者が痙攣や意識混濁状態にある場合は、嘔吐したモノが肺に流れ込む可能性がある。
 催吐により死期を早めることもあるので、そのままにしておくのが懸命だと言える。

 催吐に失敗した場合、次は胃ポンプや胃洗浄を行う。
 口か鼻から胃へ長さ2メートル、太さが親指大のチューブを通す。
 そして約4リットルの水を、0.2リットルづつ20回注入して、その後吸引、これを繰り返す。

 イピカックの催吐とは別の効果で有効なのが、活性炭による毒性の吸収。
 無機酸、アルカリ、シアン化物、殺虫剤、ウッドアルコールなどには無効だが、
 三環系坑うつ剤、アスピリン、アセトアミノフェン、バルビツールに効果を発揮する。
 ただし活性炭をイピカックおよびその他の解毒剤と同時に使用してはならない。
 ほとんどの大量服薬患者が病院に到着した時には、薬物除去が不可能な手遅れ状態にあるので、
 イピカックや胃洗浄よりも、活性炭による処置が施される。
 活性炭は水でプレミックスされたスリラー状が良い。


 ※大変長くなったが、今回はこの辺で止めておこう…※
 ※次回…時間があれば、また事例を紹介しようと思う※

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